君の名は。について

君の名は。

先日ようやく観てきました。

 

もう今さらいいかな、なんて気持ちが切れかかってたんですが、

驚異的なロングランでまだまだやりそうだし、

アニメに詳しい友人達も、間違いないって言ってくるから、

とりあえず観に行っとくかと。

 

あと年末のフェスで聴いた、

上白石萌音ちゃんの“なんでもないや”が神すぎたってのもデカめの要因でしたが。

 

んで、ピカデリー満員なのね。

文字通りの老若男女。

素直に凄い。

 

以下感想です。

気にせず書くので、まだ未見の方はお気をつけください。

 

 

 

面白かったです。

ただ、期待値高すぎました。

ものすごく面白いし、泣きそうになる場面もあるものの、

あんまりなんて言うか、心の底から感情が突き上がってくる感じはなく。。

 

シン・ゴジラ』の時の、

終わった後しばらく立ち上がれなかったりとか、

迷わずパンフレット買っちゃったりとか、

興味が無いであろう嫁にひたすら良さを語って引かれたりとか、

そんな感じは無かったです。

 

ぶっちゃけ“なんでもないや”をいい音響設備で聴けたことが一番震えたのね。

途中から完全に“なんでもないや”待ちですよ、自分。

 

てことで話が少しズレるけど、

“なんでもないや”は本当に良い曲だと思います。

通勤中に聴いても少し震えるよ。

「関ジャム」で槇原敬之が歌詞を絶賛し、

蔦屋好位置がメロディを絶賛してましたが、

自分は歌詞にやられました。

 

「嬉しくて泣くのは / 悲しくて笑うのは / 君の心が / 君を追い越したんだよ」

 

「君のいない世界にも / 何かの意味がきっとあって / 

 でも君のいない世界など / 夏休みのない八月のよう」

 

もうたまらんす。

天才なの?

 

まぁ彼には“愛し”の頃からやられっぱなしですが、

いや違うな、“何十年後かに「君」と出会っていなかったあなたに向けた歌”からだ。

あの頃から野田洋次郎の歌詞にやられまくってたわ。

柄にもなく。

 

当然“前前前世”もいい歌だし、いいところで、

いい使われ方してるわけですよ。

 

それでいて“なんでもないや”なんて最後だからね。

グッとくるよ。

どうしていいか分からなかった。

 

だから「君の名は。」はRADWIMPSのための映画なんだろうと思った。

 

話戻します。

そんなこんなで、「まぁ普通に面白かったなー」なんて言いながら、

一緒に観た、2回目なのに付き合ってくれた後輩と、

ビール飲みながら振り返りをしたり、

そんなのはすぐに終わって、

そこからはくだらない話をしたりしたわけですよ。

 

でも解散して、一人で帰っている時に、

ものすごい切ない気分が続いてるなーって気づいたわけですよ。

そんで家帰ってから、なぜか泣きそうになっちゃうくらいの。

何でだろか。

 

思い当たる節は一個あって、

風景がめちゃくちゃ美しかったからかと思ったんですよ。

普段乗ってる電車が、

降りている駅が、

歩いている街が、

見たことのない町と自然が、

そして彗星が、

全部めちゃくちゃ美しかったんですね。

 

それがすごく心に刻まれていて、

それなのかと。

 

確か「シン・ゴジラ」の時も、

知ってる街がガンガンぶっ壊されまくって、

途中から現実との区別がつかなくなって、

本気で怖くなっちゃったし。

 

だからあまりにも美しい風景と、

自分の知っている思い出がリンクしてしまって、

君の名は。」の世界と繋がっちゃったからだったんだ。

 

だから現実だけになった時に、切なくなったんだ。

 

凄い。

アニメにそんな気持ちにさせられるなんて。。

この気持ち、大事にしよう。

いや、でも夢みたいに忘れてしまうかな。

瀧が三葉の名前を忘れてしまうように、

三葉が瀧の名前を思い出せなくなってしまうように。

 

切ない。

 

。。。

 

。。。

 

 

 

 

 

 

 

いや、ちげーな、これは。

 

カッコつけてダラダラ書きなぐっている間に、

本当の理由に気付いたぞ。

 

そうだね、三葉に恋しちゃってたんだね。

いつの間にかに。

 

気持ちがいつの間にか高校生に戻って、

三葉のことが好きになってしまっていたんだね。

 

途中まではバリバリ30過ぎのおじさんなので、

余裕で奥寺パイセンが好きで、

長澤まさみの気だるい声も本当たまらんなーって思っていたのに、

いやー、完全に持ってかれたわ。

 

三葉が無意識に涙を流すシーン。

瀧に会いに行ったのに、自分のことを覚えていなかった。

気づかぬうちに好きになって、

でも気づかれないまま失恋して、

だから涙が出てしまった。

 

私もまさにそれですね。

 

ハッピーエンドだったのに、

心が晴れなかったのは、

なんかモヤモヤしてたのは、

理由がわからないのに切なかったのは、

三葉のことが好きになってしまったからなんだね。

 

 

ということで、総じていい映画でした。

 これ以上続けるとやばいのであっさりめに切り上げようと思います。

ご清聴ありがとうございました。

 

 

後半の怒涛の追い上げがキモすぎてすみませんでした。